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夢をかなえるゾウ

最近、マーケティングの勉強をしてみたいなと思い、入門書的なものを読んだりもしているのですが、この分野で大事そうだなと目を付けているのが「誰をターゲットにするか」ということのようです。

いわゆる“ターゲッティング”いうやつですわ。

ところが、人間の考えることは大体が同じようなものなので、この「ターゲッティング」についても、ある製品を販売しているところというのは大体どこも同じような人たちをターゲットにしてしまい、差別化を図るのが難しくなっているような気がします。

ですから、その中で今までと全く切り口を示せたりすると、中身の良し悪しにかかわらず、一気に競争を抜け出せるのです。

「夢をかなえるゾウ」という本は、そういう意味で非常に面白い本だと思いました。

だいたい「オマエ、今さらその本かよ」とお思いの方が当ブログの読者だけで推定100名はいる(そもそもそんなにアクセス数があるのかは秘密)ほどのベストセラーですが、中身がどうのこうのという話はやめて、その「ターゲッティング」と「切り口」の妙について考えてみたいのです。

そもそもこの本はゾウの神様がしょぼくれサラリーマンにアレコレとアドバイスして成功に導いてやるというストーリーなのですが、このアドバイスというのが、本の中でゾウの神様が語っているように巷にあふれ帰っている自己啓発本の内容と全く同じなのです。

つまりこの本を読んで得られるものはその辺に転がっている自己啓発本と同じだと言えます。

ではなぜこの本がベストセラーになり、ドラマやらアニメにまでなったかといえば、「ターゲッティング」がユニークだったからだと僕は思います。

具体的には、この本は子供でも読める小説という切り口によって、これまでの自己啓発本がターゲットとしていなかった層を狙ったといえます。

いわゆる自己啓発本という類の本のターゲットは通常「自分のモチベーションを高めて成功したい」と切に願うやる気満々ギラギラ系の方々です。

そんな人たちは向上心の塊(少なくとも自己啓発本を手に取ってる瞬間はね)のようなギラついた人たちですから、他にも小難しい本を読んだりするわけです。

そういう人たちではなく、普段あまり本を読まなくて「正直難しい本には抵抗あるわ~」という人たちをターゲットとし、優しくてスラスラ読める本でありながら内容的には自己啓発本を読むに等しい効果を得られるというクロスオーバー的な切り口を示せたがために、新たな客層を取り込み爆発的なヒットにつながったと思うのです。

もちろんヒットした後はいわゆる自己啓発本のターゲット層の方々も飛びついたと思われます。

そもそもこの種の人たちは常にモチベーションを向上させたいと思い、自己啓発本を次から次へと渡り歩いているでしょうから、この本の噂を人から聞けば売れているという情報も相まって飛びつくこと請け合いだからです。

新たな層+既存のターゲット層を取り込んだ「ゾウ」は、こうして一世を風靡したのです。

この異なる属性を持つものを掛け合わせたクロスオーバーという発想、いろんな分野で見られるようになりましたが、もしかすると最も手っ取り早く新たなターゲット層を開拓する魔法の杖なんじゃないかという気がしています。

もし自分がビジネスをするとしたら試してみたい発想ですね。

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